パリファッションウィーク出張の、4日目最終日。
名残惜しい中、この日はパリの市内に点在しているショールームをまわった。
さっそく順に紹介していこう。
まずはこちら。
20年の歴史を誇る、パリの老舗ショールーム MC2 DIFFUSION ( エムシーツーディフュージョン )。
ここを知らないエージェントはモグリ。と言っても差し支えない程のメジャーギャラリー。
中の雰囲気はこんな感じ。
さすが老舗だけあって、細部にまで抜かりの無い内装とインテリア。
中でも最も目を引いたブランドがこちら。
パリコレにも出展を果たした、アジアを代表するトップメゾン JUUN.J ( ジュン ジー ) 。
VOGUE ( ヴォーグ ) とかによく載ってるブランド。
なかなかカッコ良い。
メンズのシェアが多いが、レディースも洒落た物が揃っている。
お次のショールームはこちら。
パリの隠れ家的ショールーム BRAMA ( ブラーマ ) 。
入口がちょっと分かり辛いため、初見だと迷いがち。
だが中に入ると、そこはまさにザ・パリ。
フォトジェニック。
このレベルになると、日本ではまずお目に掛かることはないだろう。
ここでのピックアップブランドはこちら。
ご存知 OPENING CEREMONY ( オープニングセレモニー ) 。
アメリカ・ニューヨーク発のセレクトショップ、というイメージが強いかもしれないが、ショープネームを冠としたオリジナルラインを、海外のショールーム等でこうして受注しており、一定の層にはやはり根強い人気がある。
ウェアーは、いつものお決まりなシリーズではあるが、なんだかんだコレが一番安定して売れやすいんだろうなと思う。
では次のショールームに行ってみよう。
イタリアの王道レザーブランド GIORGIO BRATO ( ジョルジオブラット ) 。
春夏コレクションの時は、バッグばかりがズラ~っと並んでいたが、秋冬コレクションになると、一転して洋服が多くなる。
それでも、日本のセレクトショップで捌く場合は、ライダースとバッグに絞って販売した方が、手堅いと言えば手堅いのだろう。
売れ線はこちら。
何年か前までは、靴もやってたんだけど、今はやってないみたいね。
わりとカッコ良かったんだけど。
さてお次は…
穴場だと思ってたら、意外と色んな大手のバイヤーさんも既に訪れていた、新進気鋭の地下ギャラリー VICTOR SHOWROOM ( ビクターショールーム ) 。
さっそく中に入ってみると。
おぉ~。
ちょっと頭打ちそうだったけど、今ままでの会場とは、また違った雰囲気で面白い。
気になるラインアップは…
今回の出張で、色んなフェアー会場やショールームをまわって感じたことがある。
それは、ソウルのハイブランド、いわゆる NEO SEOUL BRAND ( ネオソウルブランド ) たちの台頭だ。
本来、ソウルのアパレル商品と聞くと、素材や縫製はイマイチだが値段がお手頃というイメージが、日本では今だに強いかとは思う。
事実、そういう商材は多い上に、国内のセレクトショップでは、それらの需要が高いことも否定できない。
陰と陽で言えば、そういったコスト面に秀でており、” 利益重視で必要とされている品 ” が「陰」。
そして、それに相反した、パリのブランドやミラノのブランドと同等かそれ以上の商品コストが掛かり、オーダーするために求められる発注ミニマムもけして少なくない代わりに、確かなクオリティーと非凡なデザインが売りの、” 取り扱っていること自体に価値がある ” NEO SEOUL BRAND ( ネオソウルブランド ) が「陽」にあたるわけだ。
この利益を追及するための「陰」と、集客を追及するための「陽」を上手く使い分けて、両者の長所を生かしている店舗は少なくない。
どちらにもその存在価値がある。
そしてこの VICTOR SHOWROOM ( ビクターショールーム ) をはじめ、他の名立たるパリのショールームで、その「陽」の方のブランドたちが、今季は特に多く並べられていたというわけだ。
カルボナーラ何回目やねん。。。
全てのショールームやブランドを紹介しているとキリが無いので、この日の放浪記をダイジェストでまとめてみた。
ではどうぞ。
マレ地区に来たら、いちおう後学のためにチラっと立ち寄っておくショップがある。
紹介するまでもないが Merci ( メルシー ) だ。
来る度に、模様替えされている内装がセンス抜群。
COLETTE ( コレット ) 亡き今、パリの象徴を担っているセレクトショップでもある。
最後の晩餐。
さすがに洋物は飽きてきたので、タイ料理屋さんに。
久しぶりに食べるカレーとお米は格別。
さて…
パリファッションウィーク出張レポート これにて無事終了。
去年に引き続き、今回で2度目の執筆、如何だっただろうか。
最後に、翌日 空港までの道のりもナビゲートしておこう。
まず、ホテルからパリ北駅まで30分ほど歩きます 笑
まあ行きと同じで、基本タクシーで空港まで行ってもたいして高くはないのでそれが一番安全だと思う。
次がこの北駅経由コースかな。
バスは諸々の理由で、あんまりオススメできない。
次に、この北駅の地下へ下って行き、CDG空港行きの電車へ乗る。
同じプラットフォームから、2ヶ所の違う行先へ向かう電車が出ているので、乗り間違えないように。
だいたい、空港まで30分ちょっとで到着する。
料金はたしか EUR 10.00 ( ¥1,250ぐらい ) だったかな。
はい到着。
パリの空港は、チェックインしてから搭乗口に辿り着くまでに、かなりの時間を要するので、2時間ぐらいは余裕を持って着いておいた方がいい気がする。
これでホントにお疲れ様でした。。。
次回のパリ出張は9月末。
またその時をお楽しみに。
帰りの機内。
夏草や兵どもが夢の跡 / 松尾芭蕉